放映から時間が経過してもなお、なぜWALDORFは眼鏡店の店頭から姿を消し続けているのでしょうか。調査を進めると、老舗ファクトリーならではの確固たるモノづくり哲学が浮き彫りになりました。
第一の理由は、自社一貫生産による極小ロット生産です。増永眼鏡は金型製作からプレス、メッキ、研磨、組み立てに至る200以上の全工程を自社工場で管理しています。1本のWALDORFを完成させるまでに数ヶ月の熟練工の手作業を要するため、需要が跳ね上がったからといって急激な増産ができません。
第二に、木村拓哉さんの着用による波及効果の大きさです。過去の『HERO』や『グランメゾン東京』でも実証された通り、木村さんが選んだ衣装はドラマ終了後もマスターピースとして愛され続けます。日本国内のみならず、台湾、香港、中国をはじめとするアジア圏の眼鏡フリークからも指名買いが殺到しました。
第三に、一般の眼鏡愛好家からも名作フレームとして絶大な支持を得ている点です。ドラマ効果を差し引いても、厚みのあるチタンブローの成形技術や掛け心地の良さは業界屈指。劇中ファンと本格アイウェア愛好家の双方が買い求めるため、入荷即完売のループが生まれています。