海峡とは何か?水道・運河との違いと驚愕の地政学リスクを解説

海峡とは何か?水道・運河との違いと驚愕の地政学リスクを解説

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日本列島はその複雑な弧状列島ゆえに、世界でも稀に見る個性的な海峡を有しています。なかでも一般に日本三大海峡として挙げられることが多いのが、津軽海峡、関門海峡、そして渦潮で世界に知られる鳴門海峡です。

津軽海峡は本州(青森県)と北海道(函館市)を隔てる約130kmの水域で、最大水深は約450mに達します。生物地理学における「ブラキストン線」が引かれており、海峡を挟んで北と南で生息する動植物の生態系が大きく異なる点でも特異です。海底には世界最長級の青函トンネルが貫通しており、現在も物流の生命線として新幹線や貨物列車が日夜行き交っています。

一方、本州(山口県下関市)と九州(福岡県北九州市)を結ぶ関門海峡(旧名:馬関海峡)は、最狭部の幅がわずか約650mしかありません。1日に約500隻から600隻もの大型船が航行する超過密水路であり、潮の満ち引きによって潮流の向きが1日に4回逆転します。最大流速は時速約17km(9ノット超)に達し、熟練の水先人(パイロット)の乗船が不可欠な「操船の難所」として知られています。

そして四国(徳島県鳴門市)と淡路島(兵庫県南あわじ市)の間にある鳴門海峡は、幅約1.3km。瀬戸内海と太平洋を結ぶ水域ですが、潮位差によって最大時速約20km(約10.6ノット)という日本最速の激流が発生します。この激流と海底の複雑な段差がぶつかり合うことで、直径最大20mを超える巨大な鳴門海峡の渦潮が出現します。現場で観潮船に乗船した観光客からは「海の底に引きずり込まれるような轟音と迫力」と評され、観光資源としての価値と海の厳しさを同時に物語っています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。