シャドウ400のボバーカスタムにおいて、多くのオーナーが直面するのが「車検対応の可否」です。400ccクラスは2年ごとの定期車検が義務付けられているため、保安基準の逸脱は即座に車検落ちや不正改造車としての取り締まり対象につながります。
ボバー化に伴う主要な変更点と、車検をクリアするための基準値は道路運送車両法によって明確に規定されています。
1. 車体寸法の変更と「構造変更検査」
ハンドル交換やローダウン、リヤフェンダーの短縮によって、車検証に記載されている数値から以下の範囲を超えて変化した場合、「構造等変更検査(構造変更)」を受検しなければなりません。
- 全長:±3cmを超える変動
- 全幅:±2cmを超える変動
- 全高:±4cmを超える変動
- 車両重量:±50kgを超える変動
フラットフェンダー化で全長が短くなり、ナローハンドルで全幅が狭くなった車両は、ほぼ確実にこの許容範囲を超えます。構造変更は管轄の運輸支局(陸運局)で実車を持ち込んで測定・申請を行います。車検満了日を待たずに受検すると残存期間が切り捨てになるため、通常の継続車検のタイミングに合わせて構造変更を同時申請するのが最も合理的です。
2. 乗車定員の変更(2人乗りから1人乗りへ)
純正のダブルシートからボバー定番のソロシートへ変更した場合、乗車定員を「2名」から「1名」へと変更登録する必要があります。この際、リアステップ(タンデムステップ)およびタンデムベルト(またはグラブバー)の取り外しを求められます。乗車定員1名で登録された車両は、後席用装備を排除することで完全なシングルシート仕様として公認を取得できます。
3. サイドナンバーと灯火類の視認性基準
ボバースタイルで人気の「サイドナンバー化」ですが、2016年4月以降に厳格化されたナンバープレートの表示義務(角度、回転の禁止、確実な視認性)をクリアしている必要があります。ナンバーの縦置きは完全に禁止されており、必ず水平配置かつナンバー灯・リフレクター(後部反射器)を適正位置に備えることが絶対条件です。また、テールランプおよびウインカーはECE認証(Eマーク取得品)の保安基準適合パーツを選択することが不可欠です。