肺水腫とは?突然の呼吸困難や泡状の痰が示す危険と救命の初期症状

肺水腫とは?突然の呼吸困難や泡状の痰が示す危険と救命の初期症状

肺水腫とは?突然の呼吸困難や泡状の痰が示す危険と救命の初期症状について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

救急搬送された患者の家族への取材や臨床の手記を検証すると、共通して浮かび上がるのが「単なる風邪やぜんそく、あるいは歳のせいだと思い込んで様子を見てしまった」という痛恨の初動遅れです。

ネット上の情報や日常会話では「息切れ=気管支炎や喘息」「むくみ=立ち仕事や塩分の摂りすぎ」と矮小化されがちですが、肺水腫には明確な識別点があります。気管支喘息の多くは「息を吐くとき」に強いゼーゼー音(呼気性喘鳴)が出ますが、肺水腫では「息を吸うときも吐くときも」激しい呼吸苦が生じ、同時に冷や汗や血圧の急上昇・急降下、口唇や指先が紫色になるチアノーゼを伴います。

また、高齢者の場合、認知機能の低下や感覚の鈍麻により「苦しい」と言葉で表現できず、単に「食欲がない」「夜中に何度も起き出して落ち着きがない」「急に元気がなくなった」といった非典型的な症状として現れるケースが少なくありません。数日で急激に体重が2〜3kg増加し、足のすねを指で押すと痕がくっきりと残る浮腫(むくみ)が現れている場合は、すでに体内に大量の水分が滞留しており、肺水腫の秒読み段階に入っていると判断すべきです。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。