人間側の感覚で良かれと思って触っていても、犬にとっては強い不快感や恐怖を伴う撫でてはいけないNG部位があります。特に警戒心の強い犬や、まだ家族になって日が浅い犬に対しては注意が必要です。
代表的なNGポイントは以下の4箇所です。
・頭のてっぺん(頭頂部):頭上から覆いかぶさるように手が迫る動きは、犬に捕食者を連想させ、本能的な圧迫感を与えます。
・マズル(鼻先・口周り):非常に繊細な神経と感覚器官が集中しており、拘束されることを極端に嫌います。
・足の先端・肉球:敵から逃げるための大切な部位であり、反射的に引っ込めようとする防衛本能が働きます。
・尻尾そのもの:骨と神経が通る敏感な部分であり、引っ張られたり握られたりすることに強いストレスを感じます。
もし触れている最中に、あくびをする、舌をペロリと出す、顔をプイと背ける、体を小刻みに震わせるといった動作を見せたら、それは犬が発する典型的なストレスサイン(カーミングシグナル)です。「今は触らないでほしい」という無言のメッセージですので、すぐに手を止めてスペースを空けてあげましょう。