一時期ネット上で囁かれた「政界進出への布石」や「海外移住」といった噂の真相はどうだったのか。結論から言えば、そうした俗説の多くは根拠のない邪推に過ぎなかった。大学院への進学を果たした奥田は、神学・宗教学の領域に深く分け入り、宗教と社会、共同体における言葉のあり方を学問的に掘り下げる道を選んだ。
テレビ番組や大衆紙のオファーを慎重に断り続けたのは、消費されるだけの言論から自覚的に身を引くためだ。短絡的な白黒の二元論で分断を煽るメディア空間に安易に乗っかることを拒否し、自らの思索を深めるための沈黙期間を意図的に設けた。このストイックな転換こそが、彼の現在を形作る土台となっている。