雪が降らない春から秋にかけての日常使いにおいても、幾つかの妥協点が浮き彫りになります。筆頭に挙げられるのがロードノイズと乗り心地の悪化です。雪を掻き出すための複雑な溝が配置されているため、高速道路や荒れたアスファルトを走行する際、夏タイヤに比べて「コー」「シャー」というパターンノイズが車内に響きやすくなります。
燃費性能に関しても、転がり抵抗が大きくなる傾向があり、低燃費エコタイヤと比較して実燃費が約3〜7%程度悪化するデータが確認されています。さらに寿命(耐久性)の面でも注意が必要です。夏タイヤとスタッドレスを半年ごとにローテーションする運用であれば各タイヤを4〜5年持たせられますが、オールシーズンタイヤは1年中履き続けるため、走行距離が多いドライバーの場合は約2〜3年で交換時期を迎える計算になります。通年使用による摩耗の進み具合は、コスト試算で見落としがちなポイントです。