人間用製品と犬の適正摂取量のギャップを客観視するために、成分数値と生理学的負荷を整理しました。一般的な人間用魚肉ソーセージ1本(約70g)に含まれる食塩相当量は、およそ1.0g〜1.5gに達します。
このデータが示す通り、人間用魚肉ソーセージの塩分と添加物の真相を知れば、小型犬に1本の3分の1を与えるだけで、人間が一度に醤油を一気飲みするレベルのミネラル負荷がかかることが理解できます。犬は汗腺が足裏の肉球周辺などに限られており、人間のように汗水とともに余剰な塩分を体外へ排泄することができません。結果として、血中の過剰なナトリウムを排泄する責務はすべて腎臓に集中します。
これが慢性化すると、犬の腎臓病と塩分過多の危険性が急速に跳ね上がります。特にシニア期に入った7歳以上の犬や、無症状のまま進行する初期腎疾患(IRISステージ1〜2)を抱えている個体の場合、一度の塩分過多が腎機能を一気に悪化させ、尿毒症への引き金を引くことになります。