参議院議員の任期を3年残して挑んだ衆院選において、なぜ音喜多氏は議席を失うことになったのか。その落選理由を分析すると、複合的な要因が浮かび上がります。
最大の要因は、出馬した東京1区(千代田区・新宿区)の過酷な選挙区事情です。自民党の重鎮候補や立憲民主党のベテラン議員が鎬を削る首都の最激戦区において、無党派層や中道改革層の票が激しく分散しました。さらに、当時日本維新の会全体を襲っていた逆風(地方組織の基盤不足や全国的な政党支持率の伸び悩み)が直撃し、比例復活のボーダーラインにも届かない結果となりました。
また、選挙期間終盤に起きた街頭演説現場でのトラブルやネット上での激しいネガティブキャンペーンも、浮動票の取り込みに影響を与えたと分析されています。党の政調会長として看板政策を背負ってきたからこそ、党勢の浮沈を一身に受ける形となったのが実情です。