在阪準キー局(MBS、ABC、カンテレ、ytv)が制作するローカル番組には、日本のメディア社会学において長年研究されてきた特有の「親密性の構造」が存在します。
東京キー局の番組が「全国に向けた洗練されたショー」を提示するのに対し、関西ローカル番組は「視聴者との共犯関係」を前提に作られています。司会者やタレントがスタジオのスタッフや視聴者に向けて率直な本音を漏らし、街頭インタビューでは一般市民が巧みな話術で番組の主役となるスタイルは、心理的距離感を極限まで縮める効果を持っています。
この視聴者との距離の近さが、時代が変わっても「今夜の大阪のテレビを番組表で確かめて観る」という能動的な視聴行動を支え続けている本質的要因です。