デビュー当時、所属レーベルのドリーミュージックとメンバーたちが直面していたのは、容赦ない現実だった。まだ無名だった新人グループを、ひしめき合うCDショップの店頭でどうやって手に取らせるか。予算も限られる中、生み出されたのが「メンバー以外の有名人の顔を全面に押し出す」という奇策だった。
グループのビジュアル担当ともいえるDJケミカルのユニークなキャラクター性もありながら、あえてジャケットには楽曲のメッセージを体現する著名人を配置する。この徹底した客観性と割り切りが功を奏した。「この顔の人は誰だろう?」「なぜこの人が泣いているのか?」という視覚的フックが、通りすがりの音楽ファンの足を止めさせたのだ。