キスで虫歯は本当に移る?恋人の感染リスクと赤ちゃんを守る真相

キスで虫歯は本当に移る?恋人の感染リスクと赤ちゃんを守る真相

キスで虫歯は本当に移る?恋人の感染リスクと赤ちゃんを守る真相について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

パートナーが虫歯治療中である場合、「キスをしたら自分も虫歯になるのではないか」と恐れる人は多いはずです。しかし、結論から言えば、健康な成人同士のキスによって虫歯菌が新たに定着し、虫歯を発症する確率は非常に低いと評価されています。

大人の口腔内には、すでに数百種・数百億個におよぶ多様な常在菌がびっしりと生息し、「口内フローラ(口腔内細菌叢)」と呼ばれる強固な生態系を完成させています。すでに満員電車のように隙間なく細菌が定着している成人のお口の中に、キスによって外部から少量のミュータンス菌が入り込んできたとしても、既存の常在菌による縄張り争いに阻まれ、そのまま定着できずに唾液とともに胃へ流し込まれて処理されるのが大半です。

実際に、ネット上などで「虫歯がうつらない人」と呼ばれる体質の持ち主が存在します。こうした人々が虫歯になりにくい背景には、以下の明確な生体防御機構が存在しています。

  • 唾液の緩衝能(酸を中和する力)が高い:飲食によって酸性に傾いた口内を素早く中性に戻す能力に優れている。
  • 唾液の分泌量が豊富:自浄作用によって細菌や食べかすを強力に洗い流す。
  • エナメル質の石灰化度が高い:歯の結晶構造が強固で、酸に対する耐性が高い。
  • 成熟した口内フローラのバリア機能:悪玉菌の侵入を許さない善玉菌優位の環境が保たれている。

つまり、大人同士のキスにおいては、菌をもらうこと自体よりも「自分自身の口内環境が酸性化しやすい状態に放置されていないか」が発症の決定打となります。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。