尿道炎は市販薬で治るのか?ドラッグストアの薬と最新治療の真相

尿道炎は市販薬で治るのか?ドラッグストアの薬と最新治療の真相

尿道炎は市販薬で治るのか?ドラッグストアの薬と最新治療の真相について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。

現在、ドラッグストアや薬局で手に入る代表的な薬と、医療機関で処方される専門薬の違いを一覧で整理しました。どのような違いがあるのかを冷静に見極める必要があります。

医薬品・治療法主成分・アプローチ適応疾患・期待できる作用編集部の見解・治癒の可否ボーコレン(五淋散)
(第2類医薬品)ブクリョウ、トウキ、オウゴンなど11種類の生薬配合残尿感、排尿痛、頻尿の緩和(主に軽度の非細菌性膀胱炎向け)完治不可。炎症を抑え尿意の不快感を和らげるが、性感染症の菌を撲滅することはできない。竜胆瀉肝湯・猪苓湯
(漢方製剤)清熱瀉火作用、利水浸湿作用を持つ伝統漢方処方下腹部の熱感、充血、排尿困難の軽減。体質改善補助対症療法止まり。急性の激痛や膿を伴う感染症に対して単独での完治は見込めない。マクロライド系・ニューキノロン系
(医療用処方薬)アジスロマイシン、シタフロキサシン等の標的抗菌剤クラミジア・トラコマチス、マイコプラズマの殺菌・除菌第一選択薬。病原菌の核酸合成やタンパク質合成を阻害し、90%以上の治癒率を誇る。セフェム系注射薬
(点滴・静脈注射)セフトリアキソンナトリウム水和物(1g単回投与が標準)淋菌性尿道炎(耐性菌を含む強毒性菌の完全駆除)治療の絶対基準。飲み薬が効かない高度耐性淋菌に対し、臨床現場で唯一確実な効果を発揮。

テレビCMなどで認知度が高い「ボーコレン」などの市販薬は、女性に多い大腸菌由来の軽度な膀胱炎の初期症状には一定の緩和効果を示します。しかし、尿道炎の主たる原因であるクラミジアや淋菌に対しては、生薬の消炎効果で表面的な痛みが薄れる程度であり、組織深部に入り込んだ菌を駆逐する能力は備わっていません。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。