Q1:動物園の象と野生の象は、結局どちらが長生きするのですか?
A1:一概には断定できません。野生下では密猟や干ばつ、天敵(幼獣時)のリスクに晒されますが、群れでの適切な運動により健康が保たれ、60〜70年生きる個体がいます。一方の動物園では外敵や飢餓がなく、近代的な展示施設では手厚い医療と食事で野生以上の長寿を達成する個体が増えています。ただし、狭小で過密な施設ではストレスや足の病気により40歳前後で命を落とすケースもあり、飼育環境の質が寿命を大きく左右します。
Q2:ギネス記録に認定された世界最高齢の象は何歳ですか?
A2:台湾の台北市立動物園で飼育されていたアジアゾウの「林旺(リンワン)」が記録した86歳(2003年没)がギネス世界記録として知られています。林旺は第二次世界大戦中にビルマ(現ミャンマー)戦線で軍用輸送に従事し、戦後に台湾へ渡った歴史的な象でした。
Q3:象の歯は人間と違って何回生え変わるのですか?
A3:一生で最大6回です。人間のように乳歯から永久歯へ垂直に生え変わるのではなく、奥から手前へ水平に移動して古い歯を押し出す「水平萌出」を行います。40歳前後で生える最後の第6臼歯がすり減ると予備がなくなり、野生では咀嚼困難による衰弱死の直接的な引き金になります。
Q4:死期を悟った象が群れを離れて向かう「象の墓場」は実在しますか?
A4:伝説や創作物によるフィクションであり、実在しません。実際には、歯が摩耗して硬い植物を食べられなくなった高齢の象が、水辺や湿地帯の柔らかい草を求めて移動し、その場所で力尽きて亡くなる事例が重なったことで「特定の場所に骨が集まる」という伝説が生まれたと解明されています。