施設の母体となっているのは、地元・白浜の海を知り尽くした堅田漁業協同組合だ。漁協直営だからこそ実現できる鮮度管理と圧倒的な流通量は、他の追随を許さない。現場を取り仕切る堅田漁業協同組合長のもと、徹底した品質保持と来訪者を飽きさせないフロア刷新が重ねられてきた。
「とれとれ市場南紀白浜」の躍進は、地域経済の構造をも変えた。かつての一本釣りや養殖主体の漁業から脱却し、生産と観光をダイレクトに結びつける水産・飲食ツーリズム産業の旗手として、紀伊半島全体のモデルケースとなっている。黒潮が育んだ魚介をただ卸すだけでなく、最高の調理状態で消費者に手渡す。そのこだわりが、四半世紀を超えて愛される熱気を作り出している。