国立工芸館が誇る最大の強みは、東京時代から受け継がれた約4,000点に及ぶ近現代工芸・デザインの圧倒的な名品コレクションです。
陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、金工、人形など、ジャンルは極めて多彩。特筆すべきは、歴代の重要無形文化財保持者(人間国宝)によるマスターピースが極めて充実している点です。
近代陶芸の巨匠・板谷波山や富本憲吉、漆芸で独自の境地を切り拓いた松田権六をはじめ、日本の工芸史を塗り替えてきた作家たちの名作が常時テーマを変えて展示されています。手仕事の極限ともいえる緻密な技術力と、素材の持ち味を最大限に引き出す芸術性の融合は、工芸に詳しくない来館者をも魅了してやみません。