yasuの音楽キャリアを振り返る上で、ヴィジュアル系ロックの概念を覆した功績は外せない。Janne Da Arc時代には高難度の変拍子とキャッチーなサビを融合させた斬新なサウンドでブレイクを果たし、『月光花』で全国区の知名度を獲得した。その緻密なバンドアンサンブルと洗練されたメロディセンスは、当時のロックキッズを熱狂の渦に巻き込んだ。
その後始動させたAcid Black Cherryでは、より重厚なサウンドと官能的な世界観を追求。ストーリー仕立てのアルバム制作や、映画『L-エル-』のような多角的なメディア展開を通じて、独自のエンターテインメントを昇華させた。どの時代においても、yasuの真骨頂は力強くも切ない歌声と、聴き手の心に突き刺さる言葉の力にあったと言える。