澄み切った空に浮かぶ立山連峰の冠雪。息をのむ美しさとは裏腹に、レース中盤にそびえ立つ最大難所「新湊大橋」がランナーの脚力を容赦なく削り取る。橋の登り口から最高地点までの高低差は約20メートル。海風が容赦なく吹き抜ける上り坂で不用意に脚を使えば、後半の失速は免れない。
完走率を劇的に向上させるカギは、前半15キロまでの徹底した省エネ走法だ。高岡市の歴史的な街並みを抜ける序盤は、沿道の歓声に煽られてついついオーバーペースになりがち。だが、ここで溜めた体力を新湊大橋の登りで少し削り、下り坂の慣性を利用して自然にペースを戻す戦略が功を奏する。30キロ地点の富山市に入ってからの平坦な直線ルートで、温存した脚を残せていれば、フィニッシュラインまで安定したペースアップが可能だ。