TBSテレビが誇る人気枠「日曜劇場」で放送された『下剋上球児』は、登場人物たちの泥臭くもまっすぐな生き様を描き切り、多くのファンを獲得した。物語の柱となるのは、廃部寸前だった弱小野球部が甲子園を目指して駆け上がる奇跡の足跡だ。
主演の鈴木亮平が見せる熱い指導者像と、それを脇でがっちりと支える黒木華の掛け合いは、観る者の感情を強く揺さぶる。従来のスポ根ドラマとは一線を画し、登場人物一人ひとりのバックボーンを丁寧に描く手法が功を奏した。単なる勝利至上主義ではなく、地域や家族の絆を紡ぎ直すヒューマンドラマとしての側面が、幅広い世代の共感を呼んだのだ。