ビビン(비빔)とは朝鮮語で「混ぜる」、ミョン(면)は「麺」を指します。スープのない和え麺全般を指す言葉ですが、日本の食卓に導入するにあたって最も議論が分かれるのが「麺の選定」と「料理の定義」です。
まず整理しておきたいのが、ビビン冷麺とビビン麺の違いです。一般的に「ビビン冷麺」は、そば粉や緑豆、さつまいも澱粉を使ったコシの強い灰色がかった冷麺(ネンミョン)を使用します。一方、家庭で広く親しまれている「ビビン麺(ビビングクス)」は、小麦粉を原料とする細い乾麺(ソミョン=素麺に酷似した麺)を用いるのが主流です。つまり、日本のそうめんを使うアプローチは単なる妥協策ではなく、韓国の家庭料理としての文脈に極めて忠実な手法といえます。
手軽に作れるビビン麺そうめん代用レシピを成功させる鍵は、「麺のぬめり取り」と「徹底的な水気絞り」にあります。茹で時間は表記より10〜15秒短めにし、冷水で揉み洗いして表面のデンプンを完全に洗い流した後、氷水で一気に引き締めます。そして最も重要なのが、布巾やキッチンペーパーを使って手でギュッと水分を絞り切ることです。水分が残っていると黄金比のタレが薄まり、ぼやけた味になってしまいます。
本格派にこだわりたい場合は、カルディや韓国食材店で購入できる澱粉ベースの冷麺を用いた本場韓国ビビン麺の作り方に挑戦するのも一興です。麺を茹でた後、ボウルに氷水と少量の酢を入れて麺を締めると、コシが格段に際立ちます。