Aiとは何の略?正式名称の真実と2026年最新トレンドをプロが解説

Aiとは何の略?正式名称の真実と2026年最新トレンドをプロが解説

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「AI」という言葉は、決してここ数年のシリコンバレーで作られたバズワードではありません。この言葉が公の場に初めて登場したのは、今から70年前の1956年夏のことでした。

アメリカ・ニューハンプシャー州にあるダートマス大学で開催された約2カ月間の研究合宿、通称「ダートマス会議(Dartmouth Summer Research Project on Artificial Intelligence)」の提案書において、当時28歳だった数学者ジョン・マッカーシー(John McCarthy)氏が初めてこのフレーズを使用しました。会議の共同発起人には、後に「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキー氏や、情報理論の祖クロード・シャノン氏、IBMのナサニエル・ロチェスター氏といった錚々たる碩学が名を連ねています。

マッカーシー教授は後に自著や公式インタビューの中で、AIを次のように定義しました。

「知的な機械、特に知的なコンピュータプログラムをつくる科学と工学(the science and engineering of making intelligent machines, especially intelligent computer programs)」

当時、研究者の間では「オートマトン理論」や「サイバネティクス」といった複雑系のアプローチが主流でした。しかしマッカーシー氏は、「計算機を使って人間の知的活動そのものをシミュレートする」というまったく新しい学問領域を旗揚げするため、あえてインパクトのある「Artificial Intelligence」という造語を考案したと伝えられています。当時の学界からは「知能という神聖な領域を機械に当てはめるのは傲慢だ」という批判も巻き起こりましたが、この野心的なネーミングこそが、世界中の研究者と巨額の投資を引き寄せる原動力となりました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。