レイライン(Ley Line)という概念が世界で初めて公に提唱されたのは、1921年のことです。イギリスの実業家でありアマチュア考古学者でもあったアルフレッド・ワトキンス(Alfred Watkins)が、ヘレフォードシャーの丘陵地帯を見渡した際、巨石記念物、塚(マウンド)、古道、中世の教会が一直線上に規則正しく並んでいることに直観的な気付きを得たのが端緒とされています。
ワトキンスは1925年に著書『The Old Straight Track(旧街道の直線軌道)』を発表し、新石器時代の先住民が交易や移動の目印として、地形の高所を目印にした直線ルート網を構築していたと主張しました。地名に「-ley(草地・伐採地を意味する古英語)」が多く含まれていたことから、これらの直線を「レイ」と命名した経緯があります。
当初は純粋に実用的な先史時代の交易路・測量仮説として議論されていましたが、1960年代以降のニューエイジ運動やオカルティズムの隆盛に伴い、「地球のエネルギーが流れる不可視のライン」「超常現象を引き起こす地脈」というスピリチュアルな解釈が加わり、世界中の聖地を結ぶネットワーク理論へと発展していきました。