本件でまず問われているのが、刑法第208条(暴行罪)の成否だ。刑法上、人の身体に対して不法な有形力を行使したものの、傷害の結果を生じさせなかった場合に適用される。しかし、被害者が後から医師の診断書を提出すれば、即座に傷害罪へと切り替えられる可能性が高い。
刑事事件に精通する刑事弁護士は、今後の焦点についてこう語る。「初犯であれば略式起訴による罰金刑で処理されるケースもありますが、暴行態様の悪質性や反省の態度次第では公判請求のリスクが高まります。防犯カメラなどの客観的証拠が存在する場合、事実関係そのものを否認するのは極めて困難です」。