そもそも、宮の森という土地が持つポテンシャルは極めて高い。大倉山ジャンプ競技場へと続く緩やかな坂道、木々の間から差し込む木漏れ日、そして冬になれば一面を覆い尽くす白銀の世界。この静寂と自然の調和こそが、珈琲を味わうための最高のスパイスとなっている。
昭和の時代から続く老舗の喫茶店は、ネルドリップで丁寧に淹れた深煎りのブレンドを提供し続けてきた。その一方で、近年参入した若手バリスタたちは、浅煎りのフルーティーなシングルオリジンで新たな風を吹き込んでいる。新旧のプレイヤーが互いにリスペクトを払いながら共存するこのエリアは、まさに珈琲の梁山泊と呼ぶにふさわしい。