今回のプロジェクトについて、本人はどう感じているのだろうか。現地での撮影を終えた彼女に話を訊くことができた。「最初は不安しかありませんでした」と、彼女は少し照れくさそうに笑う。「英語でのコミュニケーションもそうですが、何より文化の違うスタッフたちと、どうやって一つの感情を共有するかに悩みました」。
しかし、撮影が進むにつれて、言葉は単なる道具に過ぎないと気づいたという。「目を見ればわかるんです。監督が何を求めているのか、相手の役者が何を投げかけてきているのか。言葉を捨てることで、逆に相手の魂に触れられたような気がします」。その言葉からは、過酷な現場を生き抜いた表現者としての確かな自信が垣間見えた。