電車内でベビーカーを広げたまま乗車することに対して、「混んでいるなら畳むのがマナーではないか」という声が一部で根強く残っています。しかし、国土交通省が定めた「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」のガイドラインにおいて、ベビーカーは原則として折りたたまずに利用できることが明確に位置づけられています。
京王電鉄でもこの方針に準拠しており、車内や駅構内でのベビーカーマーク掲出を推進しています。駅員や車掌の案内においても、ベビーカー利用を一律に断るような規定は存在しません。安全上の観点から、保護者が子どもを抱っこしながら重い荷物とベビーカーを両手に抱える行為の方が転倒リスクが高く、危険であるという判断が輸送安全の常識として定着しているためです。
ただし、公式発表資料や現場アナウンスで強調されているのは「周囲への配慮と安全確保」です。車輪のストッパーを確実にロックすること、子どもから目を離さないこと、そして車内が著しく混み合っている際には周囲の乗客に一声かけるなど、相互理解を促す呼びかけが継続して行われています。