山手線のなかでもかつては下町の風情が色濃かった大塚駅周辺ですが、独自の食文化を発信する気鋭の飲食店が集まるエリアへと進化を遂げました。この地で長年にわたり食通を唸らせてきた大塚のビストロセルポアは、まさにその先駆的存在です。
数ある大塚駅のフレンチビストロの中でも、ビストロセルポアが誇る人気の理由は、徹底した現場主義にあります。決して気取ったグランメゾンではなく、肩肘張らずにワイングラスを傾けられるパリの街角のような空気感。そこに提供されるのは、一流ホテルや名門レストランで研鑽を積んだシェフによる、妥協なき本格フレンチの皿々です。
カウンター越しに伝わる調理の躍動感、スモークウッドが放つ芳しい香り、そして一期一会のジビエの仕入れ。訪れた人々が口を揃えて「誰にも教えたくないが、誰かに話さずにはいられない」と語る心理的動機が、口コミの自然拡散を生み、連日の満席へとつながっています。