サッカー日本代表のオフィシャルスーツを手がけているのは、1893年にロンドンで創業した英国屈指の名門ラグジュアリーブランドダンヒル(dunhill)です。日本サッカー協会(JFA)とダンヒルのパートナーシップは2000年にスタートしました。単一の高級メンズブランドが四半世紀以上にもわたりナショナルチームの公式スーツを専属で仕立て続ける事例は、世界のスポーツ界・ファッション界を見渡しても極めて異例の長期契約です。
ダンヒルが掲げるコンセプトは一貫して「勝負服」。サムライブルーの戦士たちがピッチ外でも国を代表する誇りと威厳を保ち、戦いに臨むための心理的スイッチを入れる特別な鎧(よろい)として位置づけられています。フィリップ・トルシエ監督時代の日韓W杯(2002年)から、ジーコ、岡田武史、アルベルト・ザッケローニ、西野朗、そして現在の森保一監督に至るまで、歴代の指揮官と代表選手たちがこの勝負服を纏い、世界の檜舞台へと旅立っていきました。
公式移動着としてのスーツは、代表遠征時の航空機移動、公式記者会見、要人とのレセプション、スタジアム入りなど、ピッチ外の公式行事すべてで着用されます。スポーツウェアの機能美とサヴィル・ロウ仕込みの伝統的ブリティッシュ・テーラリングが見事に融合した一着は、日本代表のプロフェッショナリズムを象徴するアイコンとなっています。