リモコンボタンを押してもドアノブのスイッチに触れても施錠が解除されない場合、最初に行うべきアクションはN-BOX内蔵キーの差し込み口と使い方を把握し、物理的にドアを開けることです。N-BOXのスマートキー(Hondaスマートキー)の内部には、電力が完全にゼロになっても解錠できる「メカニカルキー」が常備されています。
取り出し方は極めてシンプルです。スマートキー裏面にある小さなスライドレバー(リリースノブ)を指先や爪で矢印方向に引きながら、上部のキーリングホルダーを引っ張ると、金属製の鍵がスッと引き抜けます。これがN-BOXメカニカルキー開け方の第一歩です。
キーが抜けたら、運転席側のドアハンドル(ノブ)の横にある鍵穴を探してください。初代(JF1/JF2系)から2代目(JF3/JF4系)、そして3代目(JF5/JF6系)に至るまで、運転席側には必ず物理的なシリンダーが備わっています。ここにメカニカルキーを根本までしっかりと差し込み、車両前方方向(左回し)に回すことで、カチリと音が鳴り物理的にドアロックが解除されます。
ただし、ここで絶対に知っておくべき重大な罠があります。メカニカルキーでドアを開けた瞬間、車両の防犯システムが「不正解錠(車上荒らし・ピッキング)」と誤認し、約10〜15秒後にクラクションとハザードランプによる猛烈なセキュリティアラームが作動する設定になっている点です。ドアを開けたら立ち止まらず、間髪を入れずに次の「始動・アラーム停止手順」へ移る必要があります。