小規模組織やオーナー企業において、なぜトップの資質問題が深刻化しやすいのでしょうか。特に中小企業の社長が無能化する背景には、経営者を牽制・監視するガバナンス機能が実質的に存在しない構造的な問題が潜んでいます。周囲がイエスマンばかりで固められ、誰からも苦言を呈されない環境が「裸の王様」を生み出します。
また、事業承継の現場で浮き彫りになるのが二代目社長が無能と言われる理由です。創業者のカリスマ性や苦労を知らず、恵まれた環境と権力だけを引き継いだ後継者は、現場の実態や顧客の生の声に疎い傾向があります。自らの力を誇示しようと無謀な新規事業に手を出したり、先代からの功労者を安易に冷遇したりすることで、長年築き上げた強固な経営基盤をあっという間に崩壊へ追い込むケースが後を絶ちません。