Flumpool『証』歌詞の真意と合唱のコツ|卒業ソングの真相解明

Flumpool『証』歌詞の真意と合唱のコツ|卒業ソングの真相解明

Flumpool『証』歌詞の真意と合唱のコツ|卒業ソングの真相解明に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

『証』の制作がスタートしたのは、2010年秋から2011年初頭にかけてのことでした。NHKから「第78回NHK全国学校音楽コンクール(中学校の部)課題曲」のオファーを受けたflumpool。当時、教育実習を経験し英語科の中学校・高校教員免許を持つボーカルの山村隆太は、強い使命感と同時にかつてないプレッシャーに直面していました。教育の現場に立ち、多感な中学生たちの揺れる感情を間近で見てきたからこそ、「大人が上から目線で説教するような言葉や、薄っぺらな綺麗事だけは絶対に書きたくない」と誓ったと、当時の音楽特番や雑誌インタビューで本人は述懐しています。

そして2011年3月11日、歌詞の推敲が大詰めを迎えていた最中に東日本大震災が発生しました。日本全土が底知れぬ不安と悲しみに包まれ、日常が一瞬にして崩れ去る現実を前に、山村は作詞作業を一時中断せざるを得ないほどの衝撃を受けます。「こんな未曾有の災禍の中で、中学生たちにどんな言葉を届ければいいのか」「安易に『頑張れ』や『絆』という言葉を使っていいのか」という苦悩の日々。メンバーや制作陣と幾度も衝突と対話を重ねる中で導き出した答えこそが、「今ある痛みを否定せず、不器用でも互いの存在を認め合うこと」でした。

公式発表資料や当時の制作ドキュメンタリーによると、山村は「自分たちが生きて誰かと関わったこと、傷つけ合ったりすれ違ったりした過去さえも、僕たちがここに生きていた証になる」という確信に至り、歌詞を一心不乱に書き上げました。ギターの阪井一生が紡いだメロディに、アレンジャーの百田留衣と玉井健二、そして合唱編曲を手がけた加藤昌彦の手が加わることで、ロックバンドの衝動とクラシカルな合唱美が奇跡的な融合を果たしたのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。