一条武丸というキャラクターを語る上で欠かせないのが、インターネット上で今なお語り草となっている名言「ひき肉にしちまうよ…!」です。当時、対立する暴走族や敵対者に対して放たれたこのフレーズは、佐木飛朗斗氏による独特の台詞回し(「“事故”る奴は…“不運(ハードラック)”と“踊(ダンス)”っちまったんだよ…」等)とともに、90年代ヤンキー漫画史に残る金字塔となりました。
SNSやファンのコミュニティにおける証言を検証すると、武丸の放った狂気に対する熱狂は現在も衰えていません。
「子どもの頃、武丸が工事現場のツルハシを持って歩いているシーンを見て本気で震え上がった」「バスにインパルスごと特攻していく姿はもはや人間じゃなかった」といった生の声が示す通り、武丸は読者にとって単なる喧嘩自慢ではなく、いつ暴走するか分からない災害のような畏怖の対象でした。
また、彼の愛車である「スズキ・GSX400FS インパルス」は、チェリーピンクと黒の独創的なペイント、跳ね上がったツッパリテールなど、武丸自身の凶暴性を体現するアイコンでした。現代の旧車バイク市場においても、インパルスのカスタムにおいて「武丸仕様」は現在もカルト的な人気を博しており、漫画の枠を超えたサブカルチャーとしての影響力を維持しています。