セロテープ芸と並ぶ清水アキラの代名詞が、アリスの谷村新司のものまねです。頭髪を大胆に後退させたカツラを被り、胸毛を露出しながら名曲『チャンピオン』や『昴』を熱唱する姿は、視聴者に強烈なインパクトを与え続けました。
当時の番組審査員であった淡谷のり子から「下品」「芸じゃない」と厳しい低評価(時には数点という極端な低得点)を突きつけられ、それに対して清水アキラが平然と切り返す掛け合いは、番組屈指のキラーコンテンツとなりました。報道関係者の証言によると、この辛口審査すらも番組を盛り上げるための阿吽の呼吸であり、淡谷のり子自身も裏では清水のエンターテイナーとしての度胸を高く買っていたと伝えられています。
卓越した歌唱力という強固な土台があるからこそ、ギリギリのパロディが成立する――この構造こそが、清水アキラが四天王の中で唯一無二のポジションを確立した最大の理由でした。