Q1:もし二・二六事件が成功していたら、太平洋戦争は起きなかったのですか?
A1:アメリカとの太平洋戦争は回避または大幅に遅れた可能性があります。ただし、皇道派はソ連を主敵とする「北進論」を掲げていたため、代わりにシベリアや満洲国境で対ソ連全面戦争が早期に勃発し、史実同様あるいはそれ以上の破滅的な軍事的惨禍に見舞われた可能性が極めて高いと考えられます。
Q2:青年将校たちを指導した北一輝とはどんな人物だったのですか?
A2:国家主義思想家であり、主著『日本改造法案大綱』で天皇によるクーデターと憲法停止、私有財産制限、大資本の国有化などを提唱しました。右翼でありながら社会主義的政策を融合させた急進的理論家で、事件を陰で操った首謀者のひとりとして軍法会議で死刑判決を受けました。
Q3:なぜ陸軍はクーデターを自分たちで鎮圧することになったのですか?
A3:昭和天皇が反乱軍に対して妥協を一切許さず、「反乱部隊をただちに鎮圧せよ」と厳命したためです。天皇の絶対的な意志を前に、反乱軍を支持・容認しようとしていた陸軍首脳部も反乱部隊を「叛乱軍」と認定せざるを得なくなり、戒厳司令部による武力鎮圧へと方針を転換しました。