塩水うがいを民間療法の危険な罠に落とさないための絶対条件が「塩分濃度」の管理です。人間の体液(浸透圧)と等しい濃度は約0.9%であり、これがいわゆる医療現場で用いられる「生理食塩水」の基準値です。この数値を下回っても上回っても、傷ついた粘膜には刺激となってしまいます。
自宅で失敗なく実践できる塩水うがい 生理食塩水 作り方の黄金比率は極めてシンプルです。計量カップで計った水道水または精製水200mlに対し、食塩を1.8g(小さじ約3分の1弱)溶かします。キッチンスケールがない場合は「200mlのコップ1杯の水に対し、食塩を小さじ軽くすりきり3分の1」と覚えておけば間違いありません。
さらに重要なのが温度設定です。冷たい水は喉の局所血管を急激に収縮させ、異物を体外へ送り出す「線毛(せんもう)運動」を麻痺させてしまいます。必ず人肌より少し温かい37℃〜40℃前後のぬるま湯を使用してください。ぬるま湯で調合した0.9%塩水は、喉に含んだ瞬間に刺激痛が走ることもなく、荒れた粘膜へじんわりと浸透して血流を促進します。
うがいを行う際は、いきなり上を向いて喉の奥を洗おうとしてはいけません。最初に口の中の雑菌を吐き出す「クチュクチュうがい」を1回行い、その後に喉の奥へと届かせる「ガラガラうがい」を15秒間×2〜3回繰り返すのが、感染を奥へ広げないための基本プロトコルです。