SNSやネット掲示板では時折、「爆笑問題は楽屋で一言も話さないらしい」「本当はビジネスライクで不仲なのではないか」といった噂が囁かれます。しかし、芸能関係者や長年現場を共にする番組スタッフの証言を精査すると、そこには世俗的な仲良しコンビという枠組みを遥かに超えた関係性が存在します。
確かに二人はプライベートで頻繁に会食をすることはなく、楽屋でも太田は読書に没頭し、田中はスポーツ中継やゲームに興じるなど別々の行動を取るのが常です。しかし、2021年に田中が前大脳動脈解離によるくも膜下出血・脳梗塞で緊急入院した際、太田が見せた尋常ならざる動揺と、ラジオでの真摯な語りかけはリスナーの胸を打ちました。太田は自身の著書でも「田中のいない漫才は考えられない。田中のツッコミがあるからこそ、自分は安心して崖から飛び降りられる」と吐露しています。お互いに過度な干渉をしない一方で、舞台と生放送の現場では1ミリ秒の呼吸で言葉を交わし合う。ネット上の「不仲説」は、この高度に自立した職人同士の信頼関係を見誤った誤解と言わざるを得ません。