ジムの上に鎮座するCP5000超えのケッキングを見て、初心者が「手も足も出ない最強の怪物」と錯覚してしまう事例は後を絶ちません。しかし、ベテラントレーナーにとってケッキングは、防衛に置かれていても瞬時に撃破できるボーナスステージのような存在です。この極端な評価の落差を理解するには、ケッキング最大CPと弱点理由、そしてポケモンGO CP計算式の仕組みを紐解く必要があります。
ポケモンGOにおけるCPは、原作ゲームのステータス(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)を独自の計算式で3つのステータス(HP・攻撃・防御)に変換し、以下の式によって算出されます。
CP = (攻撃力 × 防御力^0.5 × HP^0.5 × CPM^2) ÷ 10
この計算式の最大のポイントは、防御力とHPが平方根(0.5乗)で計算されるのに対し、攻撃力だけがそのまま掛け算される点にあります。つまり、攻撃種族値が高いポケモンほどCPが爆発的に高くなる構造になっているのです。ケッキングは原作で「なまけ」という強力なデメリット特性と引き換えに、伝説ポケモン並みの攻撃種族値を与えられていました。ポケモンGOには特性システムが存在しないため、その莫大な攻撃力がダイレクトにCP計算に反映され、CP5000超えという怪物が誕生しました。
しかし、運営はその代償として、ケッキングのノーマルアタック(通常技)にダメージが一切発生しない「あくび(威力0)」のみを固定で割り当てました。どれほど攻撃種族値が高くとも、通常攻撃で相手を削ることができず、エネルギーが溜まって繰り出されるスペシャルアタック(「じゃれつく」や「はかいこうせん」)も発動モーションが極めてわかりやすいため、相手プレイヤーに容易に回避されてしまいます。攻撃の手数が重視されるポケモンGOアタッカー評判と実数値において、通常攻撃が機能しないケッキングは、DPS(1秒あたりのダメージ量)が極めて低く、実戦の第一線から完全に脱落しているのが冷徹な事実です。