山本太郎氏の原点を振り返る上で、1990年代から2000年代にかけて活躍した俳優時代の実績は欠かせません。『高校教師』や『新選組!』、映画『バトル・ロワイアル』など数々の話題作で個性派俳優としての地位を確立していた同氏が、政治の世界へ舵を切る決定打となったのが2011年3月の東日本大震災および福島第一原発事故でした。
震災直後から脱原発運動に身を投じ、芸能界での安定したキャリアをなげうって2013年の参議院選挙(東京選挙区)で初当選。その後、自由党共同代表などを経て2019年に「れいわ新選組」を結党しました。俳優時代に培われた圧倒的な発声力、聴衆の感情を揺さぶる表現力、カメラの向こうにいる大衆を意識した演出力は、現在の政治活動における最大の武器となっています。
一貫している政策の柱は「徹底した生活者救済」です。消費税廃止または減税、季節ごとの一律給付金支給、奨学金徳政令、エネルギー自給率の向上など、反緊縮・積極財政(MMT的アプローチを取り入れた財政出動)を軸に据えた主張は、結党以来ブレることなく掲げられています。