過酸化ソーダが危険視される最大の理由は、その極めて高い反応性にあります。常温では黄白色の粉末ですが、水分と接触した瞬間に激しい発熱反応を起こします。
水と接触した過酸化ソーダは、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)と過酸化水素(または酸素)へと急速に分解されます。このとき生じる反応熱はすさまじく、周囲に可燃物や微量の有機物が存在する場合、自然発火を引き起こす引き金となります。
さらに人体への毒性・腐食性も強烈です。皮膚に触れれば重篤な化学熱傷を引き起こし、粉塵を吸い込めば呼吸器粘膜を激しく侵します。万が一目に入った場合は失明の危機に直結するため、取り扱いには完全密閉された保護具が必須とされています。