希望ナンバー制度の真骨頂は、数字の並びの中に隠された語呂合わせやパーソナルなストーリーにある。排気量や型式番号をそのままプレートに刻むマニアも珍しくない。ポルシェオーナーの「911」や、GT-Rオーナーの「34」、旧車ファンの「110」など、車好き同士であれば一目で意図が伝わる暗号のような文化が醸成されている。
こうしたカスタムカルチャーのパイオニアとして語られるのが、タレントの所ジョージだ。自身の所有車や基地「世田谷ベース」から発信されるライフスタイルは、自動車を単なる移動手段ではなく遊び心を満たすキャンバスとして定義し直した。彼のスタイルに影響を受けた世代が、ナンバー選定にも独自の世界観を持ち込んでいる。日本の自動車産業が成熟期を迎える中で、車両そのもののスペックだけでなく、プレートを含めたトータルコーディネートで個性を表現する心理がより鮮明になっている。