かつて彼が「桑田将司」として表舞台に現れたとき、世間が目にしたのはスポーツマンのDNAを感じさせる爽やかな青年だった。堀の深い目元とスッとした鼻筋。当時からすでに整った顔立ちであり、特別な施術など必要ないと思えるほどの素材の良さを持っていた。野球に打ち込んでいた学生時代の写真は、現在の浮世離れした美しさとは対極にある、泥臭くも瑞々しい青春の1ページを切り取っている。
この時代の彼を知る人々は、今の変貌ぶりに驚きを隠せない。しかし、その根底にある「完璧主義」や「ストイックさ」は、父親譲りのアスリート精神そのものだ。彼にとって、自らの身体をキャンバスに見立てて美を追求することは、野球選手が肉体を極限まで鍛え上げる行為と何ら変わりはなかったのかもしれない。