「明日の朝が早いから、今夜リポビタンDを飲んで疲れを取ってから寝よう」――現場の取材でも、こうした使い方をしているビジネスパーソンが少なからず見受けられます。しかし、これは生体リズムの観点から極めて推奨できない誤った飲み方です。
体内に入ったカフェインは、脳内で眠気を誘発する神経伝達物質「アデノシン」の受容体に先回りして結合し、アデノシンの働きをブロックします。血中カフェイン濃度が半減するまでに要する時間(半減期)は、健康な成人でおよそ4時間から6時間とされています。つまり、就寝直前や夜遅くにリポビタンDを口にすると、見た目には眠りにつけたとしても、脳は覚醒シグナルを受け取り続けている状態に陥ります。
その結果、深い睡眠である「徐波睡眠(深いノンレム睡眠)」が著しく減少し、夜中に目が覚める中途覚醒や早朝覚醒のリスクが跳ね上がります。「翌朝起きても身体が鉛のように重い」という体験をした人は、疲労が取れなかったのではなく、カフェインによって睡眠の質そのものが破壊されていた可能性が高いのです。
夜間に蓄積した肉体疲労をリセットしたい場合、選択肢は明確です。カフェインを完全に排除し、タウリンやビタミンB群、グリシンなどを配合した「リポビタンノンカフェ」へ切り替えることが、翌朝のすっきりした目覚めを手に入れるための鉄則です。