スキンケアブームの過熱に伴い、日本美容皮膚科学会などでも過剰な自己流ケアによる皮膚トラブルが問題視されている。高濃度のレチノールやピーリング剤を誤用し、バリア機能を崩壊させた状態で駆け込んでくる患者が急増しているのだ。
「肌を甘やかすな、触りすぎるな」。診察室で繰り返されるこの言葉は、過剰な情報に惑わされた現代人への警鐘でもある。高価な化粧水を重ね塗りするよりも、確かなエビデンスを持つ外用薬を薄く正しく塗ること。皮膚本来が持つ自己再生能力を信じ、余計な摩擦を徹底して排除する引き算のスキンケアを学ぶ場としても機能している。