LDKを20畳に拡大する際、建築初期費用だけでなくランニングコストの推移も冷静に把握しておく必要があります。
一般的な木造注文住宅におけるLDK20畳注文住宅費用相場は、標準的な16畳LDKと比較して坪数にして約2坪(約4畳)の増床となり、坪単価80万〜100万円で試算した場合、約160万〜200万円の本体建築費用アップが目安となります。これに加えてワイドサッシの追加や床暖房の施工面積拡大、照明器具の増設などでさらに数十万円単位の追加コストが発生します。
また、維持費の面で懸念されるのがLDK20畳エアコン電気代です。「20畳の広い大空間は冷暖房が効きにくく、電気代が高騰するのではないか」という不安の声が根強く存在します。
しかし、建築物省エネ法の改正や断熱基準の引き上げを経た現在の住宅仕様(断熱等級6〜7、HEAT20 G2〜G3レベル、樹脂サッシ+トリプルガラス)であれば、20畳の広さであっても熱損失は極めて小さく抑えられます。高断熱高気密住宅においては、定格出力の高い20畳用エアコンを1台設置して間欠運転するよりも、14畳前後の高効率エアコンを自動運転で24時間連続稼働させる方が、室温のムラを抑えつつ月々の電気代を数千円単位で低減できることが実証されています。
さらに20畳LDK吹き抜け効果を取り入れる場合でも、しっかりとした気密断熱性能(C値1.0以下、UA値0.46以下)とシーリングファンによる空気循環が担保されていれば、「冬場の底冷え」に悩まされるリスクは大幅に低減可能です。