原点は1989年の東京。歩行者天国の路上や深夜の雑居ビル、アンダーグラウンドなクラブの片隅だった。パーカッショニストのASA-CHANGが声をかけ、ストリートカルチャーの現場で遊んでいた異能のミュージシャンや洒落者たちが自然発生的に集結したのが始まりだ。
バンドというよりは、まるで夜の街を徘徊するストリートギャングのような佇まい。揃いのスーツを身にまとい、ジャズやパンクのスピリットを呑み込んだ爆音を路上で鳴らす姿は、瞬く間に口コミで広まった。彼らがゲリラ的にライブを行えば、道行く若者が足を止め、原宿のアスファルトがダンスフロアへと変貌した。その圧倒的な熱狂を見逃すはずもなく、結成からわずか1年足らずでメジャーレーベルによる激しい争奪戦が巻き起こる。