ルックスの華やかさに目を奪われがちだが、音楽業界における真矢の評価を決定づけたのは規格外のドラムスキルだ。和太鼓の伝統的な奏法にルーツを持つ彼のプレイは、重心の低いタイトなグルーヴと雷鳴のような音圧を誇る。日本のロック界において、スティックの一振りで会場の空気を一変させられるドラマーは極めて稀だ。
その真骨頂が味わえるのが、1994年リリースの金字塔的アルバム『MOTHER』であり、代表曲「ROSIER」である。疾走感あふれるビートの中に組み込まれた緻密なシンバルワークとタム回しは、楽曲に圧倒的な立体感とドラマ性を与えている。スネアの抜けの良さと独特の間合いは唯一無二。多くの後進ドラマーたちが彼のスタイルをコピーしようと試み、その難度の高さに驚嘆させられた。