日常的な張りと安易に捉えていると、母児の命に関わる重大な異常を見逃す危険があります。産婦人科受診の目安として、以下の症状が1つでも認められる場合は、夜間や休日であっても躊躇せずかかりつけの分べん施設へ緊急連絡を入れてください。
産院では、胎児の心拍とお腹の張り度合いを同時計測するNST検査(ノンストレステスト)や経膣エコーによる子宮頸管長の短縮チェックを行い、緊急入院や子宮収縮抑制薬の投与が必要かを迅速に判断します。
- 出血とお腹の張りの併発:鮮血はもちろん、茶褐色の出血であっても注意が必要です。特にお腹が板のように硬くなったまま痛みが引きず出血を伴う場合、「常位胎盤早期剥離」という超緊急事態が強く疑われます。
- 胎動減少とお腹の張り:「そういえば今日、胎動をほとんど感じない」「いつもより明らかに動きが弱い」と感じる場合、胎児機能不全の恐れがあります。胎動減少はお腹の張りと重なると極めて危険なサインです。
- 持続的な妊娠後期下腹部痛:波のある収縮痛ではなく、途切れることのない強い激痛が続く場合は、子宮破裂や胎盤剥離などの母体危機を示唆します。
- 破水(生温かい液体が漏れる):尿漏れと判別がつかない場合でも、無色や淡黄色の液体が自分の意思と無関係にチョロチョロと出続ける時は破水の可能性が高く、感染症予防のため直ちに受診が必要です。