レトルトとは?保存料ゼロの驚くべき仕組みと語源の歴史を徹底解説

レトルトとは?保存料ゼロの驚くべき仕組みと語源の歴史を徹底解説

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私たちが日常会話で使う「レトルト」という言葉は、本来は袋(パウチ)そのものを指す言葉ではありません。その語源由来は、化学実験などで使われる首の曲がったガラス製蒸留器を指すラテン語「retorta(ねじ曲がった)」にあり、これが転じてオランダ語レトルト(retort:加圧加熱殺菌釜)と呼ばれる高圧殺菌装置を指す言葉として定着しました。

日本の法律上におけるレトルト食品の定義は、食品衛生法に基づく「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」として明確に定められています。具体的には、気密性のあるプラスチックフィルムや金属箔を多層ラミネートしたレトルトパウチ、あるいは成形容器に食品を密封充填し、圧力をかけながら100℃を超える高温(一般的には120℃で4分間相当以上)で加圧加熱殺菌を施したものを指します。

「パウチに入っている常温食品=すべてレトルト」という認識は法的には誤りであり、規定された圧力と温度で完全に微生物を死滅させる工程を経たものだけが、正式なレトルト食品として流通を認められています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。