富山市の中心市街地にそびえ立つ複合施設「TOYAMAキラリ」。この建物の中に富山市ガラス美術館は位置する。手掛けたのは、世界的な建築家・隈研吾氏だ。御影石、ガラス、アルミという全く異なる質感の素材を斜めに配置したファサードは、立山連峰の立体的で峻険な岩肌と、雪景色に映える光を表現している。
館内に足を踏み入れると、一変してぬくもりある木の世界が広がる。富山県産の杉材をふんだんに使用したルーバーが、2階から6階まで斜めに貫く壮大な吹き抜け。天井のガラス屋根から降り注ぐ自然光が、木々の隙間を通り抜け、まるで森林浴をしているかのような柔らかい光のグラデーションを生み出している。建築そのものが一つの巨大な美術品として呼吸しているかのようだ。