絵手紙において最も大切にされる理念は「ヘタでいい、ヘタがいい」という創始者・小池邦夫氏の言葉に象徴されます。形を正確に模写する西洋画とは異なり、対象から受けた感動や命の息吹を紙の上に素直に表現することが本質です。
ひまわりを描く際、初心者が陥りがちな最大の落とし穴は「幾何学的に整った丸と花びら」を描こうとすることです。本物のひまわりを観察すると、花びらは一枚ごとにねじれや重なりがあり、太陽に向かって伸びやかに広がっています。
まずは筆の持ち方から見直しましょう。筆の穂先近くを持つのではなく、筆の軸の後ろ寄り(上部)を軽く持ち、肘を浮かせて腕全体で描くのが基本姿勢です。これにより手首の余計な力が抜け、味のある「生きた線(遅速・肥痩・かすれ)」が自然と生まれます。